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Diary : 嘘を言っては困ります。現れないのが透明人間です。

いやぁ、慌ただしい季節になってきたな…。仕事的に冬がいつも山場なので毎年雪解けの春を待ちながらバタバタしたりハラハラしたりウトウトしたりしてます。おかげさまで写真はちょこちょこ色んなところで広まっていってるけど年々撮る機会は減ってるな…。以前はもっと日常的に撮ってたのにこの1年は旅先とか遠出したついでばっかりで生活圏で撮ったのはほとんどない…。自分が何を撮りたいのか、撮ろうとしているのか、伝えようとしているのか、今一度整理せなな。俺、いつもこんなこと言ってるな…。久しぶりに東京行きたい。

3年目のファイナリスト選出となるMiami Street Photography Festival 2016も遠い海の向こうで盛り上がってるみたい。1回くらい現地に行きたい!っていう気持ちもあるけど行ったところでうまく絡めない自分も容易に想像出来る(毎年こんなこと書いてる気がするので詳しくは1年前とか2年前の記事を読んでください)。今週末日曜には受賞者の発表もあるはず。特に今回はストリート色が薄いやつで選ばれてるから上位入賞はない気がするけど特別枠的なの何かもらえんかな。

忙しさのせいにしてジムに通う回数も減ってきてます…。最近は行っても小一時間キュッと泳ぐだけ。とりあえず毎回1キロをめやすに平泳ぎしてます(クロールはまだできない)。先日うでをぐっと伸ばすときに手のひらを合わせるようにすると水の抵抗が少なくてするっといくことを発見して以来、タイムが15%くらい縮んだから嬉しい。水泳に関しては小学校時代にやれなかった、やらなかった、避けてきたことをようやく30代になって少しずつやってきてる感じ。誰に教わることもなくフォームのチェックもしてないから完全にイメージだけだけど体動かすのは疲れるけど気分はいいのでコンスタントに続けたい。

しばらく前だけど家の漫画とかいっぱい売った。けっこう本とかCDは持っておきたいんだけどもう本棚がいっぱいで…。200〜300冊で4万くらいになったので悪い数字じゃないと思う。とりあえずまんだらけ→買取不可分のみブックオフ、の流れ。売る前にきちんと写真撮ったりしようと思ったけど(以前から自分が捨てるもの全て撮ったらどうだろう、っていう構想はあるけど実現するパワーがない)、まぁ不要なものより本棚に残したものを大事だと思ってるんだからそっちを紹介した方がいいだろう。一部だけペロン。ヘタウマ系コーナー(ヘタウマっていう呼び方は好きじゃない)。蛭子先生は特にクールです。横尾忠則の世界をゆるく再構築した感じ。正義隊も緊張感バリバリです。山田花子も卑屈な心理描写が共感を誘います。花くまゆうさくは意外と感動します。

さて、ここからは師走企画的なやつを。例年のように雑誌やいろんなサイトで今年の写真集ベスト10!みたいなのをやってるけどそれ的なやつを自分も。ただし新しいものばかり買ってるわけじゃないし全体像を把握してるかといえばそうじゃないしそんなにたくさん数もないし…というわけで「2016年に買った写真集のなかで気に入ってるやつ4選!(中途半端)」をちょろっとお届け。

1つめはNicoló Degiorgisの「Hidden Islam」を。これは結構新しいのかと思ってたけど2年前なんやね。イタリアの国内各所に点在するイスラム教の簡易的なモスクをまとめたもの。イタリアではカトリックに次いで2番目の宗教なのに国はそれを公認しておらず、こうして間に合わせのモスクみたいなところでコソコソと礼拝をしているらしい。見開きで外観モノクロを、そこから片観音開きで礼拝の様子を、という面白い構成。正直開くのはめんどくさいけど1枚1枚に描かれている生活感と神秘感の同居する感じは(特に無宗教な)自分からすると異様な光景でそそられる。何かしらの文化をとりあげるならもっとその環境にどっぷりつかって中の人の目線で描いた方が凄い!みたいな風潮がドキュメンタリー界隈にはある気がするけど自分はこうしてきちんと外の人間の目線で撮られたものの方が外の人間として共感できます。実際にこれが外の人が撮ってるのか内側の人が撮ってるのかは知らんけど。

2つめはみんな大好きAlexander Gronskyの「Mountains and Waters」を。Pastoralがアマゾンからいつまでたっても延期&延期で出荷されないので(噂によるともうダメらしい…)こっちを買っちゃいました。安定のグロンスキービューが並んでる感じだけど今作は定点から左右にパンして2枚撮った感じの変わったパノラマ感のあるやつが特徴(そんなに広すぎないから全然気にならんけど)。そして舞台が中国ってことでますます欲しくなっちゃうよね。Zhang Kechunの「Yellow River」とかNadav Kanderの「The Long River」とかとよく似たテーマだけど個人的に全部ツボな感じなのでヨシ(ちなみにこの2作は写真集もめっちゃ欲しいけどめっちゃ高い)。たぶん青島で自分が撮ろうとしたのもこういう光景なんだろうなぁ。スーパーメジャーな場所だったけど。時間とかお金とかいろいろ都合がつけば中国中を3年くらいトボトボ歩きたい。例えばLensCultureとかで「China」で検索すると面白いシリーズがいっぱい引っかかるのでおヒマなときにどうぞ。

3つめはみんな大好きMichael Wolfの「The Real Fake Art」。これまた舞台は中国ですが世界中のいわゆる一流アートみたいなやつの複写画を描いている村?があるらしく、そこで作者に作品を持たせてポートレートを撮ったもの。左ページはご丁寧に$5とか$10とか値段も書いてます。皮肉たっぷりなんだけど彼らがちょっと恥ずかしそうにしながらも誇らしげに立っているのが好き。いやらしい感じがしない。アートの価値ってなんじゃらほい?っていうメッセージがタイトルにも込められてて愉快痛快湯快リゾート。写真とは?みたいな議論は好きじゃないけどすごく写真的なアプローチなんじゃないかな。知らんけど。

ラスト4つめはみんな大好き(みんな大好き系ばっかりだな…)Lee Friedlanderの「In The Picture Self Portrait 1958-2011」。フリードランダーといえば元祖セルフィーおじさん、っていうくらい自撮りは有名だと思うし実はもっとコンパクトにまとまった写真集も持ってるんだけど、この厚めの400P近くあるやつも欲しくなって買っちゃいました。定価は結構するけどなぜかジュンク堂のアウトレットみたいなやつで格安で入手できたし。そして彼のセルフィーに限ってはこのボリュームでもなぜか飽きず、ペラペラめくりながら彼の半生とユーモアを朗らかに楽しめる。影を利用したもの、ガラスや鏡への写り込みを利用したもの、あえて植物がワサワサしてるところに身を置いて手を伸ばして撮ってるもの、レリーズケーブル使いながらスタンダードに撮った家族との写真、自身の病床での写真などなど。だいたいなんか居心地悪そうな顔してるのもいい。

以上、よいお年を!

Diary : 小学26年生

なんとなくチンタオ1

なんとなくチンタオ1

最近は夕食もあまり控えずに好き放題食っちゃっている。“俺はスポウツジムに通っています”という非常に小さな免罪符を拡大コピーして振りかざしているのだ。しかし3ヶ月ほど経つと他人に対しても、そして自分に対してもその効果は薄れてくる。いわゆるマンネリ状態だ。いや、それは言い過ぎか。しかし開始当初とは明らかに精神状態が異なってきていることは確かだ。エアロバイクだけでなくランニングマシーンを加えてみたりもしたが大して変わりはない。Youtubeの後で見るリストにためてあった水曜日のダウンタウンも、BAZOOKAもダラケもだいたい気になるやつは見てしまった。決してサボっているわけではなく、特別な事情がない限りは律儀に週2通いを続けているのだが…。

(中略)

なんとなくチンタオ2

なんとなくチンタオ2

そう、それは小6以来の快挙だった!俺は忘れていた感覚を体で取り戻したのだ!いやむしろ超えたのかもしれない。確かに必死で筋トレに励み、インドア派根 暗青年からアウトドア派根暗帰宅部へと自己改造を試みていたのは高2の頃だ!それ以降は試す場がなかったのだ!俺は知らず知らずのうちに成長していた。そ していつの間にか折り返し地点を過ぎ、老いはじめてもいた。今それに気付き、自らの肉体の成長曲線を俯瞰している!頭ではなく体で実感している!俺は動物 的な喜びに満ちていた。ロッカールームのバックパックの中には、昨日読み終えた沢木耕太郎の「敗れざる者たち」があった。

Travel Diary in Beijing : 北京原人を探しに。

ツイート感覚の短文メモの集積なので読みにくいです。ごめんなさい。

///////////// 1日目 /////////////

◎朝早い。とりあえずおにぎり。どうやら愛ちゃんの準決勝は北京で見ることになりそうだ。敵国で見れるなんてロマンチック!尻にオロナイン塗って出発!機内でも相変わらず中国語で話しかけられる。イングリッシュプリーズしたらチキンかフィッシュか聞いてきた。俺は見ての通りチキン野郎だと返したら、すまんフィッシュしかなかったわー。だとさ。◎チンタオで乗り換え。まだ前回の訪中から3ヶ月か…。夏のビーチの様子も気になるけどそのまま北京便へ。乗り換えはもっとスムーズにならんもんか。サンドイッチでてきたけどなんかパサパサしてた。ドリンクは水。パサパサが少ししっとりしたけどあまりうまくはない。◎到着後の両替は場所がよくわからんかったからATMのファストキャッシュで適当に。空港からは地下鉄で市内へ。地下鉄乗るたびに毎回荷物検査。どの駅も乗り換えホームまで遠すぎ。

空港から市内へ向かう電車の車窓から。

空港から市内へ向かう電車の車窓から。

◎宿は駅出口から上手くいけば1分。だったけどわからんくてかなり迷った。近くで欧米人が同じように迷ってた。ブッキング.comで予約してた宿の名前は英語だったんだけど看板に一切でてなかった。漢字でなんか書いてたけど照合不能。それっぽい場所の扉開けたらどうやらそれだった。◎中国は基本的にgoogle系は全部アウト。でも今回は事前にトリップアドバイザーのアプリに地図ダウンロードしてたから役立った。現在地もまぁまぁ正確にわかる。宿のフロントで飲み物買えるのはよかった。戻ってきた時、出かける時はだいたいここで水買った。◎オロナイン再塗した後、歩いて天安門広場へ。広場というだけあって広い。いっぱい歩いた。人も多すぎ。よくわからんおもちゃ売ってるおっさんも多い。シュッて振ったら伸びる棒とか。彼らはあれで暮らしてるのか…。近くにマオちゃんグッズ屋も並んでた。めっちゃ汗かいたせいか全然尿が出らんかった。タオルめっちゃ臭い。ほぼ尿ということか。

有名すぎる場所にて。

有名すぎる場所にて。

◎晩御飯は宿の近くの丼モノ屋へ。豚肉のギトギトしたやつにピーナッツを混ぜた丼。ピーナッツはいらんかった。ここで時間調整していざ愛ちゃん戦へ!どこかにスポーツバーとかあればわいわい見たかったけどそんなものあるはずもないので(あるかもしれんけど)大人しく宿へ。◎宿に戻るとベッドにコオロギ。パートナーとして迎え入れたけどこの時追い出しておけばよかった。◎シャワーの水圧弱い。かろうじて重力で落ちる水滴を浴びる程度。便器はすぐこびりつくやつ。たぶんコーティングとかのせい(もしくはこちらのウンコンディションのせい)◎体もある程度スッキリしたところでテレビつけたけど衝撃的なことに愛ちゃん戦終わってた…。時差も含めて計算してたはずなのに…。翌朝の3位決定戦はちゃんと見よう。

 

///////////// 2日目 /////////////

◎朝、半分寝ながらベッドで観戦。気づいたら負けてた。もういろいろダメやね。団体戦はちゃんと見よう。◎そして二度寝。昼前まで寝てた。だいたい毎日出る直前に行き先を決める。だから長距離バスで行くようなところとか予約が要るところはほとんどいけない。この日は五輪つながりで北京五輪の会場跡地(記念公園?)へ。尻にオロナイン塗って宿を後にした。◎五輪会場は北京市内に点々とあってモノによってはかなりの廃墟化が進んでるらしいけど今回行ったところは一応公園として賑わってた。韓国でも似たようなところ行ったけど北京の方がかなりでかいな。オブジェとか塔みたいなやつもでかくてFF的な世界を感じた(ちなみに自分はファイナルファイトと区別するためにファイファンと呼んでた派)。◎いつも飯を食いっぱぐれるからこの日は早めに、と思い駅地下らへんの麺屋へ。ビーフンだったのかな?辛いだけでうまくないスープに味のない麺が入ってた。あとピーナッツも入ってた。

ちょっと横道にそれると手入れの行き届いてない草むらが。かつてはこのトイレも大勢が利用したんだろう。

ちょっと横道にそれると手入れの行き届いてない草むらが。かつてはこのトイレも大勢が利用したんだろう。

◎噂の鳥の巣も中まで入ってみた。建設中の様子をまとめたパネルとかもあったけどアイウェイウェイの名前は全然なかった気がする。どういう経緯で彼が設計してどういう距離で国とかかわってたんだろう…。この日は何かのイベント用の設営が行われてた。一応その後も活用されてるみたいだな。◎あとは暗くなるまでとにかく歩いた。そして電車で移動して日本人が多く暮らすという地区へ。なんか食べようと思ったけどパッとせずマッサージだけ行って宿に戻った。マッサージ中いろいろ話しかけられたけど10割わからんかった。◎そういえば宿から100mくらいのところにマックがあったので一応行っておいた。テイクアウトでテリヤキチキン的なやつを。セットのサイドメニューはナゲットっぽい写真だったからナゲットだと思ってたけど開けたらファミチキを3倍くらいの大きさにしたようなやつで脂っこかったからちょっとかじってサヨナラした。◎この日はけっこう空気淀んでた気がする。肉眼で太陽見れるレベル。ネットとかで見てると北京空気汚すぎ死ぬこれ!とか思ってたけどそこまでじゃないよ。

鳥の巣内部。五輪期間中に過去の会場に訪れるって、なんだか変な趣がある。

鳥の巣内部。五輪期間中に過去の会場に訪れるって、なんだか変な趣がある。

 

///////////// 3日目 /////////////

◎疲れてたのでまたもや昼前までぐっすり。ちょっとだけ万里の長城行こうかな、と思ってたけどバスめんどくさいしこれ行くとこの日は他に何もできなさそうだし長城歩いてる時にクソしたくなったら逃げ場なさそうなのでやめといた。若干雨ふってたし。◎で、結局尻にオロナイン塗ってアート地区みたいなとこに行ってみようとちょっと東の方へ。ちゃんとした行き方調べてなかったけど駅から歩いてればいつか着くだろう、と楽観視してたら一時間くらい歩いて高速道路っぽい景色になってきて歩道が途中で終わってたので断念。引き返してタクシー拾ってそれっぽいところで降ろしてもらった。

高速脇の林にて。北京はホウキとモップだらけだった。

高速脇の林にて。北京はホウキとモップだらけだった。

◎そこから少し歩くとアートかぶれした街。現代アートってこうなのよ、わかる?わからなくてもアートだけどね、みたいなギャラリーがいっぱいあって結局ひとつも中には入らなかった。◎途中クソしたくなって公衆便所にかけこんだら4室中1室が鍵かかってて他をあけてみると青年が立っててちょうど茶色い出来高を眺めてたところ。水っぽかった。目があう前に閉めて出た。どうやらほとんど鍵壊れてるらしい。中国らしいな、とか思いながらも打開策として欧米人が好きそうなカフェレストランへ。上海でもこんなとこ入ったな。ピザ食べてクソしてまた外へ。トイレ綺麗だった。素敵。摂食と排泄と休息を経て元気になった。◎そういえば公衆便所の前にあった三本のモップの写真撮ってたら欧米人が絡んできた。「それはスリーモップ。おれの作品さ!」とりあえずサンキューとだけ返して立ち去った。

うわさのスリーモップス。

うわさのスリーモップス。

◎しばらくウロウロしたあと、事前にネットでもやんわりとだけ情報収集してた三影堂を目指すことに。中国の写真新世紀的なのを主催してる写真に特化したギャラリー。でもネットの情報少ないしホームページも表示遅すぎてもう廃業したんじゃないかとも思ったけどとりあえず歩いた。迷いながら一時間半か二時間くらい歩いた。そしてあった!◎あんなの絶対気づかんやん、ってとこをなんとなく曲がってなにもなさそうなとこを5分くらい進んだらあった。あった!ちなみにたしかここもアイウェイウェイが設計したとかなんとか。◎学生っぽいのといかにもアーティストです!みたいな白髪(しらがというよりはくはつ)の欧米人が談笑してたけど全体的にひっそりとして居心地良かった。◎エリオットアーウィット、荒木、大道あたりの常設パートと期間展パートがあって期間展では中国のギャラリーらしくない感じの作風が並んでて好印象。昼にいたアート地区にはこういうのないんだろうな。ちなみにここの創始者は日本人と中国人の夫婦らしいから日本的なものが多かったのかな。IMAとかも売ってた。◎いろいろ物色したあと、三影堂アワード的なやつの入賞作カタログ二年分と三影堂バージョンのZhang Kechunのイエローリバー(ホントはオリジナルのやつが欲しいけど絶版)と三影堂バージョンのレンハンのやつと中国のランドスケープ関連の何かを購入。全部小さいサイズのやつで安いけど結構重い。帰りの空港とかでレンハンの本が引っかかったりしないことを願う。◎そこからはさすがに歩くのもしんどいのでタクシーで駅まで。わかりやすい行き先の時はタクシーが使えて助かる。でも今回の目的地の駅は高速のインターチェンジみたいなとこにあって車降りてから駅の入り口までに30分くらいかかってしまった。

地下鉄改札付近の光景。みんな自然体。

地下鉄改札付近の光景。みんな自然体。

◎宿の近くの駅までもどり、このあたりのマッサージ屋に入ることに。俺英語得意だぜ!みたいなデブが案内してくれたけどたどたどしいくせに早口でほとんど聞き取れんかった。やたらとメーン!ヘイメーン!ヨーメーン!みたいにメンメンいってて滑稽で面白かった。黒人hip-hopとかが彼の英語のルーツなのかな。どちらかというと練馬ザファッカー。◎あとこの辺で入った公衆便所がかの有名な仕切りのないやつだった。小便用が1個に対して大便用が4つくらい並んでて、すべてオープンスペース。自分が小便してる間に横で3人くらいがクソしてた。けっこういいサウンド響かせてて笑いそうになった。いざとなったら自分もああいうところでできるかな…。和式の姿勢がバックパッカーには辛いけど荷物がどうにかなればできる気がする。周りが気にせんのなら自分も気にする必要なし。結局する機会はなかったけど。パッと見紙がなかったのは気になる…。よく考えたらインドはけっこうおっさんが野糞してたりしたからまだ室内でひっそりやろうとするだけ中国の方がマシか。◎そしてこのあたりから徐々に風邪っぽい症状に…。宿に戻って早めに床についたけど、寝苦しいなかさらに野放しにしていた先日のコオロギが夜中にベッドの下で絶唱してて最悪だった。風情とかは心の余裕を前提に育まれる概念なのですね。

 

///////////// 4日目 /////////////

◎朝、あらためて万里の長城いこうかと迷ったけど鼻水出るし熱っぽいからあきらめて尻にオロナイン塗って徒歩でウロウロ。◎故宮博物館とか景山公園のあたりはひと多すぎ。毎日あんな感じなんだろうな。迷子になったら大変だ、と思ってたらスマホ差し出しながら「俺の子を探せ!ほら、こいつ、かわいいだろ!」みたいに警官に詰め寄るおったさんもいた。このあたりのエリアは欧米人も結構多い。

みんなちょっとした段差とか棒があるとすぐ足のせる。

みんなちょっとした段差とか棒があるとすぐ足のせる。

◎人混みエリアばっかりだったので案の定食べ物屋に入るタイミングを逃し、昼飯は売店で買ったオレオに。5枚くらい食べたら飽きた。◎池のスワンボート(漕がないやつ、電動)にちょっと乗りたかったけど高かったのと虚しかったので眺めるだけにした。◎歩きながらもずっと体調悪かった。たぶん38~40度はあったんじゃなかろうか。五年位前までよくこういう発熱してた。扁桃腺がどうのこうのとかそういうやつ。あまり食べてないけど食欲もあまりない感じ。◎その後は特に名もない感じの住宅街とかウロウロしてモップの写真撮って再び天安門広場の方へ。でもやっぱり体調悪かったし人混みにまみれてクソ漏らしたりしたら毛沢東に申し訳ないので引き返して適当な駅へ。

平らなところがあれば休む、食う、寝る。

平らなところがあれば休む、食う、寝る。

◎何か食べんと体に悪い気がして目指したのは2日目に行った日本人居住区。前回チラッと見て気になってた日本の焼肉屋に。タン塩、ニンニクカルビ、焼き野菜、おにぎりを注文。して、あとで盛り合わせがあることに気づいた。タン塩もカルビもよかったけどさすがに飽きる。あと野菜も一人分の量じゃないから途中で諦めた。体調悪いくせによく頑張って食べた。◎おそらく日本人と思われる女子がバイトしてて注文しやすかった。卓球留学かな。たぶん違うけど。その他の中国人スタッフは日本人向けのお店なのに全然通じない…英語もダメ…結局お客さんも中国人が多いのかな。この店でクソしておこうと思ったけど先に入った人がなかなか出てこないから諦めた。この旅、何かと諦めがちだな。◎飯も食ったし、マッサージでもいくか!ってら気持ちも5%くらいあったけどいまだ体調治らずだったのでそのままタクシーで宿へ。◎この時もかなり熱あったと思う。早めに寝た。明日は帰国日だから自由時間少ないけど早起きして近所の散歩でもするか。

 

///////////// 5日目 /////////////

◎起きたり寝たりを繰り返してようやく動けそうになったのは10時くらい。もう空港いかんと…と思って確認したら2時間勘違いしてて少しだけ余裕できてので小一時間近所を散歩。例の丼モノ屋さんでカレー丼的なものを食べた。冷静に考えたらコレ、カレーライスだった。◎そしていよいよ空港に向けて出発。今日はあまり歩き回るわけではないのでオロナインはやめといた。相変わらず乗り換えの移動距離が長くて大荷物には辛かった。空港行きエクスプレスから見える風景がちょうど3日目にヒィヒィ言いながら歩いてたあたりでもうすでに懐かしくなりはじめてる。

この日は雲も出ててたけどその向こうはかなり青かった。

この日は雲も出ててたけどその向こうはかなり青かった。

◎あとは空港でクソして日本帰ってクソして寝た。おしまい。…となるはずがここからいろいろあった。◎空港にはフライトの一時間半前には着き、諸手続きもスムーズに進行。あとは15時のフライトを待つだけだったのだが、なんか空気がおかしい。◎まぁ多少の遅延はよくあることだけど…と思ってたらさらに弁当が配布され始めた。…まだ温かい…コナンくん的な推理からいくと緊急で用意されたっぽい。そしておかずが明らかに貧相だ。魚系の練り物みたいなのに昆布っぽいやつと茹でキャベツっぽいやつ。量はそこそこあるのにメインが不在だ。安室奈美恵がお休みしたのにバックダンサーだけでグイグイ前に出ようとするような…そう、MAXだ!俺のダイエット計画を阻止しようと送り込まれた最後の刺客、MAXランチだ。まぁ残したけど。◎その頃近くでは航空会社スタッフと中国人客数人が熱い口論を開始!1%も理解できんかったけど事態はけっこう深刻らしい。近くにいた日本人の会話にこっそり耳を傾けると、どうやらマシントラブルで今日中の帰国は絶望的らしい。なんてこった。◎さらに詳しく聞いてみると経由予定地のチンタオまではいけるけどそこで航空会社が用意した宿に一泊して翌朝帰れるとのこと。まぁ翌日も休みだったので抵抗することなく身を任せることに。◎面倒だからいろいろ端折るけどチンタオの空港からバスで20分くらいのところにあるまぁまぁちゃんとしたホテルに連行されて同じような境遇の人たちと飯くって近所散歩してクソして寝た。翌朝5時過ぎに起こされてお詫びに500元もらって8時の飛行機で名古屋に帰ってきた。◎せっかくだから真夏のチンタオビーチに行きたかったけどそんな時間はなく、叶わず。3度目の中国旅はこうして終了。中国の都会部分は相変わらず人多すぎでカオスで楽しいけど次はそろそろ違う国に行こうかな。もしくはもっと内陸へ。欧米はまだまだ先のような気がする。

最後はさわやかにキラキラと。

最後はさわやかにキラキラと。