Blog

4月の鑑賞記録

マイケルウルフ亡くなったの残念だなぁ…風刺的な視点とか皮肉な感じがわかりやすくパッケージされた作風はすごく好きだった。何冊か写真集も持ってるのでそのうち気が向いたら紹介します。以下、4月の記録です。

■パブリックビューイング「新元号発表」@喫茶ルゥ

先に言っておくと元号の使用については反対派です。めんどくさいしデメリットも多いから。とはいえ新元号の発表はすげぇそわそわしたしワクワクしたね。最初は近所のうどん屋で中継を見ようと思ったんだけど、気づいたら自分しか客がおらんくてパブリックビューイング感がなかったから向かいの喫茶店に急いで移動。そしたらもう菅さん登場してて慌てた。慌てたけど特に為す術もないからとりあえず喫茶店のテレビの写真撮った(上に載っけてるやつ)。まぁ数日楽しかったので元号の存続は認めてやるけど書類とかに使うのはもう辞めようや。はい、やめやめ。

■ドラマ「セックス・エデュケーション」@Netflix

また欧米人の性に奔放なやつらがウェイウェイするやつだろ、と思いながら見たらいいのよこれが。性に奔放な感じではあるんだけど、出てくるやつらがみんないいやつらなのよ。「13の理由」から自殺するべき13の理由を差し引いた感じって言ったら伝わるかな?きっと伝わらんよね。わかる。まぁ要するに学園青春ドラマさ。シーズン2もやるっぽいので楽しみ。

■美術展「超暴力展(&トークショー)」@山下ビル

初日のトークショーメインで行ったので展示とかパフォーマンスについてはじっくり見れてないんだけど、トークはすごく興味深い内容だった。現代美術を売るということ、にまつわるあれやこれや。シンプルに言うと現代美術をどうパッケージングして「価値」を定めるか、みたいな話とか。例えばナムジュンパイクの作品を保存するためにはブラウン管の修理技術も後世に継承しなきゃいけない、みたいな問題は美術だけじゃなく文化全体の保全で顕在化してきてるよね。ただ肝心の展示についてはいまだにその”暴力”をうまく消化できてない。ステートメントには面白そうな気配があったので後期の記録映像展示期間にまた行ってみようかな。

■美術展「アイチアートクロニクル」@愛知県美術館

別に愛知に特別な思い入れはないんだけど、一つの土地にフォーカスした美術史っていうのはこれはこれで面白いね。固有名詞多すぎてちゃんと理解しきれてないけどこういう固有名詞は触れる回数を増やしながら徐々に親しんでいけばいいかな、と思う。とりあえず各都道府県ごとにやったらいいと思うよ。ゼロ次元が名古屋の集団だってことも知らんかったけど。

■アニメ「ラブ、デス&ロボット」@Netflix

CGがすごいアニメのオムニバス。CGすげぇ!っていう誰もが抱きそうな感想がまず最初にあって、その先に進もうとする前に終わる感じ(超短編ばかり)。結果的にCGすげぇ!っていう感想のみが残る。でもCGはすげぇよ。何個かはストーリーが面白いやつもあったかな。

■ドラマ「夫のちんぽが入らない」@Netflix

以前原作読んでたからそれをなぞるようなドラマかな、って思ってたんだけどあんまり詳しく覚えてなかったので新鮮な気持ちで見れました。夫婦どちらに対してもモヤっとすることがあるんだけど最終的にはまぁ頑張れ、ってな気持ちになれました。石橋菜津美は地味だけど味があっていいね。なんとなく秋桜子を思い出した。

■雑誌「IMA 2019 Spring Vol.27 特集:時代を映すコミュニティ」

以前から定期購読してるんだけど、ざっとでも眺めてるうちに固有名詞がわかるようになり、だいぶスラスラ読めるようになってきた気がする。数年前はとりあえず知らん単語ばかりで絵的ながめて終わりになってたから。で、今回のコミュニティの特集も面白かった。でもこういうのってもういわゆる写真の面白さとは違う面白さなんだろうなぁ。別に写真に固執してないのでもっと広く文化とか社会とかアートの目線で色々楽しみたい。

■映画「インターステラー」@Amazon Prime Video

見よう見ようと思いつつiPhoneにダウンロードできないから見てなかったやつ。面白いんだけどSF的展開になんとなく入り込めんかった。もしかしたらゼログラビティの方が自分にはあってるのかな。今度見よう。こっちはドゥニ・ヴィルヌーヴ的な感じがした。

■美術展「超暴力展(&トークショー Part 2)」@山下ビル

行ってきましたパート2。前回よりも展示についての具体的な話がされていたものの、相変わらず”暴力”という言葉との接続が弱い気がした。言葉ありきで組み立てたけど最終的にはそういう風に見えなくなっちゃったのかな。”暴力的”という言葉自体が暴力的、というか乱暴に扱われているような。そんな感想を持ったらあちらの意図通りなのかな?とはいえいろんな視点の話を聞くのは面白い。”美術館”の立場から見る美術っていうのもまた興味深いな。

■ニュース「スリランカの同時多発テロ」@ネットとか

鑑賞記録として書くのもどうかと思うけどやはり気になったので。どこの国でもテロは悲しいけどちょうど被害にあった教会は昨年の夏に立ち寄った場所だったから余計にもやもやした。そもそも一昔前には内戦が激しかった国だし、自分がいたのはほんの狭間の平穏な期間だったのかも…。子どもが遊びまわったり老人が日陰で休んだり、とても安らかな場所だったのに…。ネゴンボエリアは他にもキリスト教会が多くあり、旅人が腰を下ろすにはちょうどいい場所だった。ああだこうだ言える立場じゃないけどもっと世界とか文化を知りたいと思う。

■ドラマ「アフターライフ」@Netflix

妻に先立たれた夫の話、っていう設定でだいたい予想される感じの話で、つまらなくはないんだけど予想の範囲内でおさまる感じだった。

■映画「レディ・バード」@Amazon Prime Video

いつか見たいと思ってたらアマプラで無料になってた。作品の魅力的な紹介については戸田真琴のやつを読んでもらえばいいと思うんだけど、個人的には主人公が嬉しくて叫んでるシーンが印象に残ってる。うるさい人は好きじゃないけど一人ぼっちで叫んでる人はなんか素敵やん。あと車の免許とってから見慣れた街並みがすごく新鮮に見える、みたいな話があったけど自分はペーパードライバーだからいつか来る日のためにその感情を楽しみにしたいと思う。

■リアリティショー「いきなりマリッジ シーズン2」@Abema TV

マリッジと言いつつお試し同棲してみる番組の第2弾。結末には納得だけど…次のシリーズはもうないかな。

■お笑い「ドキュメンタル 7」@Amazon Prime Video

今年のGWは旅行とか行かずに結構時間があったのでいろいろみた。まずは配信開始されたばかりのドキュメンタル。世間の評判通り加藤が良くない。全体のクオリティーを落としてる気がした。あととりあえず全体的によくなかった。ザコシはまぁ…ねぇ。


■映画「アイアンマン」@Amazon Prime Video

最近やたらと今度のアベンジャーズすげぇぞ!みたいな声を聞くことが多いのでGWの宿題としてついに手をだしてしまった。ちなみにマーベル映画はこれまでスパイダーマンとバットマンを少し見たことがあるくらい。MCU経験は皆無だったのでまずはMCUの仕組みについて調べるところからスタートし、エンドゲームまでに最低限みておくべき作品のリストを調べるのに結構時間かかった。で、その第一弾がこれ。まぁ、こういう感じね、という把握はできたし単体でもまぁ楽しめた。アイアンマンの顔はなんか間抜けな感じがして滑稽だと思う。

■映画「インクレディブル・ハルク」@Amazon Prime Video

これは…なんかイマイチだった。最終的にはハルクのルーツを知るためには必要なんだけど…単体としては物足りない。そしてこれ以降役者が変わってしまうのも違和感あって辛い。MCU全体でそこは統一してほしかったな。

■映画「アベンジャーズ」@テレビ地上波

いくつか省いてついに無印アベンジャーズへ。ちょうどテレビでやってたし。でもたぶんカットされたシーンも多かったと思う。CMも多かったし。これも別につまらなくはないけど、ああこういう感じね、という把握で終わっちゃった。MCUの旅はまた5月に続きます。


お別れの一曲はやくしまるえつこの「わたしは人類」です。以前なんかの記事で見た気がするけど、あらためて見るとこりゃアルスエレクトロニカだわ、ってなった。曲の単体バージョンもyoutubeにあがってるけどこの受賞の前振りから見るのがいいと思う。スチャダラパーのBOSEがなんかの推薦文で「気がついている人も多いと思うが、世界は去年ぐらいから完全に、やくしまるさんを中心に回り始めているのだ。」って書いてたけど、それ。そのフィーリング。

3月の鑑賞記録

2月よりは時間作ってちょこちょこ見れたけど積ん読ばかり増えていくのが心苦しい…。寒さも和らいできたのでもっと出かけたいな。たまに花粉で死ぬるけど。

■映画「アイアムアヒーロー」@Amazon Prime Video

まぁ気楽に見れる国産ゾンビ映画、って感じかな。原作漫画は読んでないけどなんとなく漫画の方がいいんだろうな、って感じた。ゾンビって怖いっていうより悲しいよね。

■ドキュメンタリー「ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-」@Netflix

地球が平面だと信じる人たちに迫るドキュメンタリー。この穏やかに狂っている感じはすごくよかった。いろんな宗教もこういう善良な人たちによる強い思いでできてるんだと思うと興味深いね。AとかA2に似た観後感。でも陰謀論を信じたくなる気持ちもわかる。

■写真集「MASAHISA FUKASE / 深瀬昌久」by 赤々舎

実は初版でてすぐに買ってたんだけどなかなか腰が重くて本棚に鎮座してた一冊。時系列にまとまってて読みやすかったし作風も理性と感性のバランス?的なのが良かった。一歩引いて見るとリー・フリードランダーにも近いものがある気がする。だから気に入ったのかも。また時間をおいて再読する。

■映画「ナチュラル・ボーン・キラーズ」@Amazon Prime Video

ラスベガスをやっつけろ、を見たときと同じような胸糞悪さ。嫌いな感じの人種がバタバタする映画。一部の人たちには熱狂的に愛されそうなのもわかるけどなんかやだ。

■ドキュメンタリー「ザ・ノンフィクション 新・漂流家族」@テレビ

昔放送された漂流家族もかなりインパクト強かったけど今回もなかなかの曲者。ニュービッグダディな立場のはずだけどすごくスモールな器ばかりが目についてこういう人いるよなぁって思ってしまった。人間の性、ってなかなか脱ぎ捨てられんものなんよね…。でも必死で生きてるのはすごく感じた。がんばれ。

■写真展「Familie werden / Rie Yamada」@FOCUS ROCK STUDIO & gallery

久しぶりに名古屋で見た写真展。一見ユーモラスな仮装でしかないんだけど細部に至る再現への執念に興味を感じた。これは憧れなのか挑発なのか。そんなこと考えてたけど花粉のせいで鼻水がやばすぎたので小さめのブックだけ買ってギャラリーを出た。もっとゆっくり見たかった。

■映画「リバーズ・エッジ」@Netflix

原作読んでないけどなんとなくその匂いは伝わってきた(リリィ・シュシュ臭的な感じもした)。ただし今の時代に映画化するんなら90年代っぽい演出(画面比率とか)は要らんかった気がする。岡崎京子のエッセンスをもっと現代風にアレンジして欲しかった。

■ドキュメンタリー「FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー」@Netflix

こんなこというのも良くないけど、失敗することがわかっててそのカウントダウンを見ていくのってワクワクするね。でも色んな仕事でも起きうることだからゾッとしたりもする。国とかの組織でもこういうことって起きそうだから怖い。っていうか起きてるから世界中で問題が起こってるのか。そやな。

■映画 「最低。」@Netflix

紗倉まな原作のやつ。可もなく不可もなく。紗倉まなにはもっとAVの世界を肯定的に描いて欲しかった気がする。

■映画「ブラックミラー バンダースナッチ」@Netflix

選択肢でストーリーが分岐するシステムが画期的だと注目されてるようだけどサウンドノベルの動画版みたいな感じよね?とりあえずトゥルーエンド的なところにはたどり着いたけどまだまだこの手法には開拓の余地がある気がする。というかノーマルシリーズのブラックミラーの方が見たい。

■映画「横道世之介」@Netflix

お人好しの話。ほっこりする感じでいいんだけどちょっと長すぎるかな。吉高由里子はこういう役にハマるね。薄い顔だけど魅力的。

■リアリティーショー「あいのり asian journey season 2」@Netflix

シーズン1に引き続き見てました。いろんな人でてたけど結局でっぱりんが主役になっちゃうのはなんかモヤモヤするな…いつの間にかみんな応援してるような流れになってるけど理不尽な暴力の件は全然解決してないぞ。

■あいちトリエンナーレ2019 四間道・円頓寺プレイベント(トーク&展示)

最近ざわざわしてるトリエンナーレのプレイベントに行ってきた。展示はこれまでのダイジェストみたいな感じで雰囲気しかつかめなかったけど期待は高まった。トーク(毒山凡太朗氏&弓指寛治氏)もいろんなこと聞けて面白かった。作品と作者の言葉ってどこまでセットでとらえるか、切り離すかってよく議論されてると思うんだけど自分は根掘り葉掘り聞きたいな。もしくは作者にも考えてることはどんどん吐き出して欲しいしステートメントとかディスクリプションとかは作品とあわせてバシッと出して欲しい。ちなみにこの会場の周りで商店街をクラブ化させるようなイベントやってたんだけどあまり知らずに横を素通りしてた。なんかワサワサおるな、って思ってたけどちょうど菊地成孔がDJしてたっぽい。円頓寺もっと盛り上がるといいな。

■ドキュメンタリー「平成ジレンマ」@テレビ

ちょっと前に録画してたやつようやく見れた。限りなく黒に近いグレーを見た感じで面白かったけど予告編とか以上の話があまりなかった気がする。ちょっと前に知らずに戸塚ヨットスクールの前歩いたんだけどひっそりしてたなぁ。もうこの時代にあのやり方は合わんのだろうけど、一定数の行き場のない子どもたちはいるんやろなぁ。

■リアリティーショー「ラブアース シーズン3 ラオス編」@Abema TV

こっちはあいのりのパクリ的なやつで期間もだいぶ短い(2週間弱)やつ。こんな短期間で恋愛なんか成功せんやろ、って思いつつ見てるけどだいたいそれどころではない人間関係のめんどくささが番組の大半を占める。でも今回は前シーズンにいた強力なクズがおらんからちょっと退屈やったな。

お別れの一曲はなんとなく「世界が見たい」です。バンドより弾き語りの方が好きだなぁ。味噌もクソも一緒にするなよ。

2月の鑑賞記録

2月は実際に短いっていうこともあるけど本当にあっという間だったなぁ…とか毎年思うけど今年も思った。諸々忙しくて映画も本も全然見れてない。飯食う合間にちょこちょこ見ながらとかだから1週間かけて1本の映画見たりとか。これはよくない鑑賞スタイルだなぁ。

■映画「ダンガル きっとつよくなる」@Netflix

お話的にはまぁスポ根系インド映画やね、っていうくらいでほどほどなんだけど、レスリングシーンが見てて面白かった。たまにインドで撮影された写真とかでも見るけど、インドレスリングってあのムチムチしたパンツ姿がなんともいえん面白さがあっていいよね。でもあれは男子だけか。女子レスももう少し見てみよう。

■映画「ターミナル」@Netflix

終わり方があまり好きじゃないけど、これは空港版フォレスト・ガンプやね。出てくる人たちがちょっとずつ仲間になっていく感じは、こういう映画特有の安心感あるね。

■映画「0.5ミリ」@Netflix

安藤サクラのいいところがギュッと詰まった一作。さすが姉貴が監督やるとうまく料理するね。けど3時間は長いな。やろうと思えば2時間にまとめられる内容だったと思う。後半は若干しりすぼみ感あったし。

■映画「世界でいちばん悲しいオーディション」@シネマスコーレ

以前ニコ生でざっくりは見てたオーディションだけど映画としてコンパクトにパッケージングしてて見やすかった。誰かのコメントでもあったけどたしかにSMに近いものがあるかもしれんね、プロデューサーとアイドル志望って。良くも悪くも社会の縮図があった気がする。でも世界で一番は言い過ぎ感ある。ネーミングとしてちょっと外してると思う。撮影陣の某おじさん方の存在感が薄かったのは良かったのか悪かったのか…。

■アニメ「Serial Experiments Lain」@Amazon Prime Video

誰かのツイートか何かで見て気になったので。もう20年も前のアニメだけど…かなり時代を先読みしててすごいね。好きな世界観ではあるけど後味は決して良くない。終わり方もあまりピンとこない。でもクロスメディアで展開してコアなファンが一定数いるのもわかる。

というわけで最後の1曲はCHAIの「アイム・ミー」です。歌詞では大したこと言ってないけどサウンド全体が時代の匂いをプンプンさせる感じで好き。あと、CHAIの曲ってちょいちょい切ない感じがしてそこもいい。そういう狙いではないのかもしれんけど。